「そうなんだ……?」
みっちゃんの友達にも、洋くんのことが好きって言ってる子がいるんだ?
洋くんってやっぱりモテるんだなぁ。
確かにかっこいいもんね……。
「仙崎のラインのIDが知りたいみたいなんだけど、あいにく私は仙崎とラインはしてないから知らないって断ったよ」
「そっかぁ。そうなんだぁ…」
「じゃあがんばって3組まで行って、直接聞いてみようかなって言ってた」
みっちゃんは「仙崎のことだから、ラインなんかしないって言いそうだけどね」と笑っているけれど…。
私はちっとも笑えない。
そうやっていろんな人に愛されているうちに、この人とだったら付き合いたいなって思う人に出会うのかもしれない。
そうなれば、洋くんの隣に私はもういられない。
幼稚園児だったころからずっと、洋くんの隣を歩き続けてきた。
叶うことなら、これからも洋くんの隣を歩き続けていたい。
「みっちゃん、私やっぱり洋くんに告白する!」
フラレたらどうしようって怖さは、どうしても拭い去ることはできないけれど。
でも、やっぱり好きなんだもん。
大好きなんだもん。
私が洋くんの彼女になりたいんだもん。