この手だけは、ぜったい離さない




荒井くんと合流する予定だったけど、結局会うことはできなかったんだけどね…。



「ねぇねぇ、仙崎くんたちってさぁ!ウォークラリーの途中で、地図から外れた場所にあるコンビニにずっといたらしいよ」



結局荒井くんはどこにいたんだろうねって、食堂で夕飯の鴨鍋をつつきながらみっちゃんと話していると。

一緒に鍋を囲んでいる神田さんが、荒井くんは洋くんとコンビニにいたって教えてくれた。



「あとは多津と、4組のタツヤくんとカズトくんと、1組の竹内くんも一緒にいたんだってね。アイス食べてたら担任が来て、めちゃくちゃ怒られたんだって〜」



そんな話しをしてくれたはるちゃんは、なんだかちょっと不機嫌そう。

「洋と一緒にウォークラリーするの、すっごく楽しみにしてたのに〜」と、神田さんの隣で鴨肉を頬張るはるちゃん。



そうだよね、はるちゃんは洋くんと一緒にいたかったんだもんね。

私だって洋くんと一緒にウォークラリーできたらもっと楽しかっただろうな、ってちょっと残念に思ったから。

はるちゃんが「せっかく同じ班になれたのに」って頬を膨らませる気持ちがわかる。



「なんだそれ。ほんっとアイツらって相変わらず無茶苦茶だね」

「うん……洋くんらしいね」



まぁ仙崎くんたちが真面目に取り組むわけがないか、という神田さんの言葉に私もみっちゃんも、はるちゃんも「ほんとそれ」と頷いた。