好きだよ…

海said

『んっ…ま、ぶしい…』

イタッ


体中が痛い

・・・


あれ?ここ何処…!?
目を覚まし辺りを見回すと
黒で統一された綺麗な部屋にいることに気づいた

あ!そう言えば昨日濵﨑遥たちに殴られてて
三条彼方が助けに来て…
あれ?そっから先の記憶が無い…


ガチャ

!?


『あ、わりぃ、起きてた?』

『え、なんで三条彼方が此処に?』

『何でってここ俺んちだし』

『Σ\(\´ω`)ウソォ!?』

『ウソじゃねぇよ
おまえ昨日、女子達に散々殴られた後意識とばして
倒れたんだよ。
すごい怪我してたしお前ん家分かんねぇから
家に連れて来て適当に手当てした。
てかお前、二日も目を覚まさなかったんだぞ?』


あぁ〜だから記憶がなかったのか…
ってそこじゃない!
確かに顔もお腹も綺麗に手当てしてある
つまり私の体を三条彼方に見られたってこと!?
なんてことだぁぁぁああ!!!!
しかも話によれば二日も寝てた?
てことはおばさんに
何も言わずに家を二日も空けていたってこと!?
やばいやばい…
きっとお怒りでいらっしゃる
今すぐ帰らねば!

『すいません!!お邪魔しましたー!!!!!』


ガシッ


!?



『おい!ちょっと待てよ』


『ふぇ?』

ヤバッ!びっくりしすぎて変な声が出ちゃった

『ふぇ?ってなんだよ笑』

笑いながら三条彼方が突っ込んできた

わかってるからそこには突っ込まないで
てか、はやく帰りたいから手を離してぇー泣
なんてことを思っていると

『まぁいいや
それよりどこに行こうとしてんの?』

『え?帰ろうかと…』

『お前さ帰り道わかってんの?』

あ、そう言えば今私は三条彼方の家で
三条彼方の家がどこにあるのか知らない
つまり帰れないじゃないかぁぁ!!

『何?今更気づいたの?笑』

╬くそバカにしてやがる

『バカにはしてねぇよ
てかさっきからお前心の声ダダ漏れ』

嘘!私口に出してた?

『ほら、また』

『あっ!』


『お前さ学力は学年一のくせに
普段は馬鹿なんだな』

『ち、違うの!今のはそのー、ちょっとぼ〜っとしてただけだもん!

て、それよりさ、早く帰りたいんだけど帰り道教えて!』


『お前さ、ホントにあんな家に帰りたいと思ってんの?』

いきなり三条彼方がそんなことを言ってきた