煙草と成瀬くんとあたし


「プッ、ハロウィンでもないのに
着ぐるみって面白い子だね」


え?!なんで?!なんか笑われてる?!


そ、そ、そんなことより!あたし今からなにされるの?!このまま集団レイプとか?!やだ!!!こんな所で人生終わらせたくない…


あたしの頭の中はそういう考えで
一杯になってぎゅっと目を閉じた。



「って、あれ?ミヤビちゃんじゃん!」



何処か聞き覚えのある声と自分の名前を呼ばれ目を開けると目の前には口には煙草をくわえた成瀬 ツバサが立っていた──。



そう、この人は成瀬 ツバサ。
見た目はかなりの美形男子おまけに高身長で見た目は無口でクールな王子様って感じ。でも喋るとおちゃらけ者と女子からかなり人気があるらしい。


でも欠点が…キレると容赦ない、とか簡単に女の子を抱く、とか告白されたら誰とでも付き合う、とか様々な噂がある。



「な〜んだ、成瀬の連れかぁ〜」



つまんなそうにあたしの肩から
手を離して男の人は離れていった。