煙草と成瀬くんとあたし



「アイスぐらいでそんな怒らないの〜
あ、コンビニいってきたら?」


お母さんはそういってにやにやしながら
お父さんの財布から1000円札を取り出し
あたしに渡してきた。



「まあ、そういうことなら…。
お母さんもなんかいる?」



「そうねぇ、抹茶のアイスと抹茶ラテ!」


「お母さん抹茶すきだね…
とりあえず行ってくるね」


あたしはリビングを出る前に
時計に目をやる。


えぇ…もう22:50かあ…。


こんな時間に簡単に娘を
外出させる親ってどうなの!


まあ、過保護すぎるよりいっか!