偽物の気持ち






目を覚ますとそこには、部活に行っているはずの徹が居た。


「部活は!?」


私は、驚いて飛び上がった。


「春のこと心配だったから…」


そう言って悲しそうな顔の徹。

だけど、私のことは那津や日向に任せて部活に行けばよかったのに。

そう思ったが口にはしなかった。

好きな人が心配して側にいてくれた。

それがとても嬉しかった。

あの頃とは違う。