偽物の気持ち






あー、私ビンタされたんだ。

そう思い、左頬を抑えた。

私は、月乃さんを見つめていた。

彼女はまだ睨んでいた。

すると、成が間に入ってきた。


「なぁ。お前なんなの。」


声のトーンがいつも以上に低くて私は、ビクッとした。

もっと、怖がっているのは月乃さんだった。


「春に、近付くな。俺の彼女これ以上傷付けるなら俺女でも容赦しないから。」


月乃さんは、泣きながら出ていった。