偽物の気持ち






成と昼休みを過ごすようになって1ヶ月、珍しく成は機嫌がよかった。

それは、私と付き合って1ヶ月になったからと言っていた。

そんな事で喜んでる成がやっぱり可愛い犬みたいだ。と思った。

私は、小さく微笑んだ。

成と付き合ってから、私は少し変わったと思う。


「先輩のこと、春って呼んでもいいですか?」


いきなりの事でびっくりした。

でも、春って呼ばれるのは幼なじみと親だけがいい。

いつ関係が切れるかわからない成には呼ばれたくなかった。

私は、相変わらず壁を作りすぎだなと思いながら答えた。