偽物の気持ち






「それで、成君はそのこと知ってるの?」


「ううん。話してない。」


那津は、どうしたいの?と聞いてきたが私は、ただわからないとだけしか答えられなかった。

その後は、那津がいつものように楽しい話をしてくれた。

帰るまで話をした。

那津が帰ったあと、お母さんに言われた。



「春。楽しかったみたいね。」


「うん!」


とっても楽しかったよ。

心の中で言いながら笑顔を見せた。