偽物の気持ち






はぁ。

1つため息をついた。


「春、大丈夫?具合悪い?」


「ううん。ただ、成ってなんだか束縛が凄いってゆうか…」


「そうかな?春のこと大好きなんだよ!」


そう言われても、私には気持ちがないから困っている。

冷めた態度で接していれば他の元カレと同じですぐ別れを告げるはずなのにそれが通用しない。

どうしたらいいんだろ。

そう迷っていると先生が入ってきた。

授業が始まっても上の空だった。

校庭を見ると、徹たちのクラスは体育でサッカーをしていた。