偽物の気持ち






「あの、僕、春先輩の彼氏の大沢成です!」



元気に挨拶する成に私は観念して、二人を紹介した。


「この二人は私の幼なじみで、那津と日向。那津とは同じクラスで、日向は違うクラス」


「そうなんですね!よろしくお願いします!」


成は丁寧にお辞儀をした。

那津は、礼儀正しい子だねーと頭を撫でていたが、日向はその手を取って那津を守るように成を睨んでいた。



「お前、那津には近付くな。」


「え?」


成は、わからないとゆうような顔をして黙っていた。

私は、嫉妬してるんだと思い苦笑いを浮かべた。

二人とはすぐに別れた。

また、成と二人っきりになった。