ガラ!「遅れてわりー。」
「モーなにしてんのよ翔。千夏がワーワーうるさくて大変だったんだからねー」
「ハイハイ悪かったって。アイス奢るからさ」
「ヤッターでもあたしジュースがいい。」
「あ、そーですか。ならジュースにしればいいだろー。」
私と翔は中学の時から顔見知りで
すぐに打ち解け合えた。
「あんたらがぎゃーぎゃー言ってる時間が
一番長いわ。」
後ろで千夏が言った
「あーのーねーあんた達は何してるわけ?」
後ろを振り向いて私は言った
「ん?晴太くんと美奈が持ってたクッキー食べてるの。」何がクッキー食べてるのよ!
「勝手に食べないでよ!それは隣のクラスの
古野 奏くんに貰ったんだから!」
「奏…君…。」千夏が呟いた
それに椿くんの様子もおかしい…なに…?
「あーあーごめんごめん。お腹すいててさ。
な!千夏チャン!」
「あ…うん。そーなんだ。ごめんね美奈」
千夏が素直に謝るなんて…
「ううん、いいのいいの…」
変な空気…
「何お前ら。なんかあんの?」
そこにぐさっと要らないのとを言い張った
このクソバカ翔が!と言うかのように
私は翔のお腹を肘で殴った。
「ヴッ…!何すんだこのボケ!」
「ボケはあんたでしょ!」
「モー二人とも話し合い始めようぜー」
「そーだよ。美奈。早く終わらそ?」
「そーだね。ほら、翔も早くしてよ」