「千紘ちゃん、おはよう!!」
「萩原さん、集めるよ。」

明るい。眩しいくらい。
毎日が希望に満ちあふれていた。
つい最近まで、私の毎日は暗かった。
「あ、いたんだ。影薄かったからわかんなかった。」と言われ続け、
嫌な仕事も押し付けられ、暗い、暗い日々。
そんな毎日に光を与えてくれたのは、陽君だから。
直接お礼を言いたいんだけど、なんか恥ずかしいなあ…。

私がずっと待ち望んでた日々。
涙の跡には虹がかかるって本当だったんだね。
毎日がキラキラしていて。
ここまでは幸せだったよ、あたし。
何一つ、不自由なんてなかったよ?
だけど幸せってシャボン玉のように儚くあっという間に消えてしまうんだね…。
幸せなんて、儚いものなのかな?
幸せなんて、すぐ消えるものなのかな?
そんなの…信じたくなかった。