私は、手を合わせるのをやめた。

『あー、無理だよな……当然…神様っていないんだろうなーー……』

残念とポロッと呟いて、帰ろうとした。

『(おい)』

私は立ち止まった。

『え、何あのイケボ!?一体どこから!?』

私は、後ろを振り返った。

そこには、なんとも可愛らしい少年が立っていた。


見た目は、12くらいで綺麗な袴を着ていた。

『んぎょ!?この男の子は?えぇ!?可愛い!君ー?どこから来たの?』

私は、片方の手で男の子の手を掴もうとした。

すると、男の子は素早く私の手首を強く握ってきた。

『(誰が、男の子だ!可愛いだ!ワシは、立派な男だ!)』

男だ!と言った同時にさらに強く握ってきた。

『ああああああああ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い!すいませんすいません!』

私は、叫んで空いてる片方で見た目は男の子の手を離そうとしたが、びくともしない。

大人の男性くらいの力だろうか。


『(怪我は、しないぞ!このくらいの痛さ…ワシを侮辱したのと同じ痛みだ!)』

見た目は男の子が叫びんだ。

しかも、涙目になって訴えてきた。

『すいません!本当!離してください!』

私は、男の子を引っ張りながら手を離れさせようとした。

男の子は、動かない。

『(ふん!良かろう)』

パッと男の子は、手を離した。

その時、私はバランスが崩れ尻餅をついた