その日は祝日で、私も彼もただただ眠っていた。
私はぼやぁっとした意識で目が覚めた。時刻はわからないが外は明るかった。

「……?」
私は後方にいる彼の手が自分の胸にあることに気がついた。
しっかり鷲掴みされていた。
私は寝ぼけているためかこれが現実なのか疑った。




その時、私の胸を掴んでいるその手は優しく動き出した。