儚い記憶とともに

続々と自己紹介が終わっていき、そろそろ私の

番がきてしまう。

もともと人前で話すのが苦手な私にとって自己紹介

は地獄のようなものだ。


やばいなぁ、何言えばいいかな。


「はい、それじゃあ次は橘さん。」


「はい、、私の名前は橘 希穂です。好きな事は本を

読む事です。よろしくお願いします、、。」


どうしよう、すごくありきたりな物になっちゃった。



「はい、それでは次はえーと、千草さーん。」


「はーい!私の名前は千草 です。好きな事は体を

動かす事です。テニス部に入ろうと思ってます。

よろしく!」


うわー、千草さんすごいなあ。あんなにはきはき

喋れるなんて。





「ねえ、さっき話した子だよねえ?

席前後だね!よろしくね!」


「えっと、うん。よろしく、、」