「りょうなさんの仕事してる姿を見て思ったんですよ。俺。
この人の隣に並んでも見劣りしない。社会人。
いや、男になりたいって。」
___________キィィ
和田君はそう言って、椅子ごと私を回した。
さっきまで鏡越しだった彼の顔が目の前に。
_____どきっ
不覚にも胸が鳴る。
あれ、私。
年下に惹かれるタイプなの??
ずっと年上に憧れていた。
甘えられるような包容力のある人に。
それが私のタイプだと思っていた。
甘えられる。
私、竹下にあれだけ甘えていた。
年下なのに。ムカつくくらい大人びていて
凄く安心してそばにいられた。

