「いつも 2日前までには予約を取ってるのに
今日は直前に電話がかかってきた。
それで若干 重たくなってる まぶたは泣いた証拠。
仕事柄 結べる長さじゃないとダメなのに
今日は長さの指定なしの お任せ注文。
ってことは仕事での涙ではない。」
それだけ?
まぁ間違ってはないんだけど。
「これは言おうか迷ってたんだけど
いつも 来る時は彼氏の家に泊まった次の日じゃない?
男物の香水の匂いが微かに残っている。
けど今日はその香りがしない。」
まぁこれくらいかな。っと和田くんはドヤ顔をしてみせた。
「こっわ。全部正解。軽くひいてるんだけど。」
凄すぎて、隠せるはずもないと悟った。

