空気がだいぶ重くなった。

本当、調子くるう。


お互い 自分らしくない。


「眠りましょう。先輩 腕の中入ってよ。」


竹下は服を履き ベッドの上に乗った。


私は竹下の伸ばした腕にすっぽり収まる。


「珍しく素直なんですね。嫌がると思いました。」


竹下の言う通りだ。

今日のわたしやっぱり変だ。

自分に正直になると 甘えてしまう。


「寒いから。あなた、体温高いし。ちょうどいいのよ。」


こんな苦し紛れの言い訳、竹下には気づかれている。


後ろからわたしの身体を抱きしめる手。


私もあなたを抱きしめたい。

そんな衝動にかられた。