そのまま唇を這わせ 私の首元に
小さな痛みが走る。
むかつく。
今まで私の嫌がることはしてこなかったのに。
急に男らしい力を見せつけられ、女の私ではビクともしない。
「コンシーラーで消えるくらい薄くしますから。安心してください。」
本当にいや。
そう思っているのに、心のどこかで その首元に走る小さな痛みを心地よく思ってきている自分に驚いた。
「先輩、先輩からキスして。熱いやつ。
最後だからいいでしょ?」
最後だから。その言葉に私は弱い。
その言葉に
一方的にこの関係を終わらしてしまった罪悪感を感じてしまう。

