でも、そんな日々は長く続かなかった。 『私、もうすぐ、この町を出るの。』 はるのこの言葉はすごくショックだった。 落ち込む僕にはるが見せてくれたのがこの景色。 見たことのない景色。 それは、幼い僕には眩しすぎて、絶対に忘れなかった。 そして、お別れする前にもらったのがあのキーホルダー。 太陽の形に名前が書いてある、手作りの ぼくのお守り。 こんな大事なこと今までなんで忘れてたんだろうって不思議なくらい。