それでも不思議と授業が終わって、足が向かうのはあの公園。 「やっぱり来てくれた。」 そこには、君がいて、傘をくるくる回しながら嬉しそうに僕を見る。 「あのね。また綺麗なもの見つけたんだ。」 そう言って僕にまた手を差し伸べる。 僕はその手を取り、ふたりで雨の中歩き出した。 会ったばかりなのに、はると共に同じ景色を見てみたいって思ったんだ。