「じゃあ、私のテストの結果が良かったら、クリスマスの日に、このツリーの前で逢って」



私が真剣にそう言うと、

「わかった」

凌ちゃんは、やさしく微笑んでくれた。



それから、猛勉強の日々が始まり、家庭教師の日も熱の入る勉強ぶりで、凌ちゃんに抱きしめられることもなくなった。