もう朝から女子の花道を歩いて登校するのにはなれた。


「ねぇ、ゆうちゃんさっき僕に手振った子髪の毛切ったよね!」


そういって、俺に問いかける涼。


「本当にお前よくみてるよなー」


「そうかな~」


「そうだよ、なぁ真」


俺が話をふって真を見ると、ヘッドフォンをして椅子の上で寝ていた、


「お疲れちゃんなのかな~」

「仕事が終わってないのかもな」


真が寝るのも無理もない。
俺らは財閥の跡取り息子だから今から仕事を任される事も多い。
だから普通生徒とは授業も受けることもない。



「ふぁー」

「おはよー、真くん」

「おはよー、涼ちゃん」


真は起きてすぐまたパソコンに目を向けた。


「仕事まだおわんねーの」


「海外交渉がうまくいってない」


そういいながらカチカチとせわしなくキーボードを打っていく。


「夕のとこはうまくいってんの」


「俺今波に乗ってから笑」


ちょっと調子に乗っていったら


「つぶれちまえー」

「そうだ!そうだ!ゆうちゃんの会社潰れろーーー、!」


真と涼にすごい剣幕ではやしたてられた。


「ごめんって笑」

「帰りジュースおごれよ」



そういって真は部屋を出ていった。


「もう~、真くんすぐ行方くらますんだから」


「本当に、でもそれで楽になるならいいけど」