「え…?」

わ、たし…

私、は…

虐めるなんて嫌だ。

虐められるのも嫌だ。


どうして…?

なぜ私は今人を虐めるか、はたまたいじめられるかの選択を強いられているの?

なぜ…?

綺乃、どうしちゃったの?


綺乃は…昔の綺乃は、人のために尽くせるいい人だった。

私はそんな綺乃を羨ましく、憧れの存在として見ていた。

柚海も綺乃のことが好きだった。

それは極純粋な気持ちで、すぐに行動に移せる綺乃を見てのことだった。


綺乃は…もっと、優しくて、正義感の強い純粋な女の子だった。