「七瀬、聞いてくれる?」


車に乗り込み、七瀬に話しかける。


パパには話すなと言われているが私は新しい学校のことを話したくてたまらなかった。


「何でしょうか?」

「あのね、この学校もおもちゃ、見つけたの…フフッ!」


「おもちゃ、ですか…?」

「ええ。しっているでしょ?アレよ!」


私は七瀬にほくそ笑んだ。

七瀬は「はい…」とだけ言って車を運転し続けた。













七瀬は口が堅いから大丈夫。
私は、そう思い込んでしまっていた…