59
夏も終わりにさしかかり、秋の兆しが訪れた。
受験勉強であまり夏を楽しむ時間が無かったが、まあ良しとしよう。
今日は春の引っ越しの日。みんなで駅に集まった。
「みなさん、どうもありがとうね」
春のお母さんが俺達に感謝した。
「いえ、春には良く面倒見てもらってますから」
「春ー、さびしくなるよー」
「オレも。勉強教えてくれる人がいなくなるし」
「みんなありがと。メールや電話するから」
「わかった」
「もうこっちに帰って来ないの?」
「来年かな。受験で帰って来ると思う」
「光岡大学だっけ? 受験するの」
「そう。だから、来年。できれば合格発表のあとがいいな、会うのは」
「そっか。じゃ、あたし、ずっと待ってるよ」
「ありがと」
「オレ、春がいないと勉強のペースがつかめないんだよなあ」
「勉強計画を立ててみて」
「わかった。やってみる」
「あ、そうだ。大樹の学級委員長補佐は解任にした方がいい?」
「俺はまだ補佐のままがいい。というか、元学級委員長の補佐だが。とりあえず、卒業するまでは補佐に留任ということで」
「大樹がそういうのなら、それで」
「向こうに行っても頑張れよ」
「わかってる。じゃみんな、元気で!」
「またな!」
「待ってるからー!」
「じゃあねー!」
改札口を通って消えていく春の姿に、俺達は一生懸命に手を振った。
※
夏も終わりにさしかかり、秋の兆しが訪れた。
受験勉強であまり夏を楽しむ時間が無かったが、まあ良しとしよう。
今日は春の引っ越しの日。みんなで駅に集まった。
「みなさん、どうもありがとうね」
春のお母さんが俺達に感謝した。
「いえ、春には良く面倒見てもらってますから」
「春ー、さびしくなるよー」
「オレも。勉強教えてくれる人がいなくなるし」
「みんなありがと。メールや電話するから」
「わかった」
「もうこっちに帰って来ないの?」
「来年かな。受験で帰って来ると思う」
「光岡大学だっけ? 受験するの」
「そう。だから、来年。できれば合格発表のあとがいいな、会うのは」
「そっか。じゃ、あたし、ずっと待ってるよ」
「ありがと」
「オレ、春がいないと勉強のペースがつかめないんだよなあ」
「勉強計画を立ててみて」
「わかった。やってみる」
「あ、そうだ。大樹の学級委員長補佐は解任にした方がいい?」
「俺はまだ補佐のままがいい。というか、元学級委員長の補佐だが。とりあえず、卒業するまでは補佐に留任ということで」
「大樹がそういうのなら、それで」
「向こうに行っても頑張れよ」
「わかってる。じゃみんな、元気で!」
「またな!」
「待ってるからー!」
「じゃあねー!」
改札口を通って消えていく春の姿に、俺達は一生懸命に手を振った。
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