58
蒼太 side
あれが大丘大樹か……。
千秋の病室から出てきた男に目をつける。そして、そっと近付き声をかける。
「あなたが大丘大樹ですか?」
「そうだが」
「ちょっと、二人で話がしたい」
「……誰?」
「俺は高橋蒼太。以後、よろしく」
「こちらこそ」
「それで、ちょっといい?」
「まあ、いいけど……時間かかる?」
「少しかかるかな」
「じゃ、少し待ってて」
そういうと大樹は女友達に向かっていった。
そして、戻ってきて言う。
「で、話って何?」
「ここじゃなんだから、こっちへ」
俺は大樹を自分の病室に招いた。
「単刀直入に言う。大樹は千秋のこと好きか?」
「……」
「どう?」
「嫌いじゃない。どちらかと言えば好きかな」
「んーそうじゃない。恋人として好きか?」
「恋人か……」
「どう?」
「あまり考えたことはないが……」
「ないが?」
「恋人としては今のところはみれない」
「そ、そうか……」
「なんでそんなことを?」
「いや、なんでもない」
「……」
「用件は済んだ。もういいよ」
「そっか。俺はもう行く」
「じゃあな」
「じゃ」
大樹が病室を出ていったあと俺は、チャンスはある、と浅はかな考えが頭に浮かんだ。
End
※
蒼太 side
あれが大丘大樹か……。
千秋の病室から出てきた男に目をつける。そして、そっと近付き声をかける。
「あなたが大丘大樹ですか?」
「そうだが」
「ちょっと、二人で話がしたい」
「……誰?」
「俺は高橋蒼太。以後、よろしく」
「こちらこそ」
「それで、ちょっといい?」
「まあ、いいけど……時間かかる?」
「少しかかるかな」
「じゃ、少し待ってて」
そういうと大樹は女友達に向かっていった。
そして、戻ってきて言う。
「で、話って何?」
「ここじゃなんだから、こっちへ」
俺は大樹を自分の病室に招いた。
「単刀直入に言う。大樹は千秋のこと好きか?」
「……」
「どう?」
「嫌いじゃない。どちらかと言えば好きかな」
「んーそうじゃない。恋人として好きか?」
「恋人か……」
「どう?」
「あまり考えたことはないが……」
「ないが?」
「恋人としては今のところはみれない」
「そ、そうか……」
「なんでそんなことを?」
「いや、なんでもない」
「……」
「用件は済んだ。もういいよ」
「そっか。俺はもう行く」
「じゃあな」
「じゃ」
大樹が病室を出ていったあと俺は、チャンスはある、と浅はかな考えが頭に浮かんだ。
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