「…………咲楽ちゃんの余命?」

「…はい。…………治療、続けてても意味がなかったら辛いだけじゃないですか。……だから、咲楽ちゃんが助かるのか…助からないのか……、もし…………難しいようだったら、もう治療やめて…自由にしたいって」

「………咲楽ちゃんは、それで納得してるの?」

「……はい」

声が震える

楽になりたいって思ったのは、私だし、これは私の望んだことだ。

だけど……自分の前よりずっと近くなった死期を聞かされるのには、少し勇気が必要だった。

それを察したのか、奏汰くんがギュッと手を握ってくれる。





「そう。わかったよ。……まぁ、単刀直入に言うと、余命は一週間前後くらいだと思う。…治療をやめても……やめなくても、長くない…かな。」

一週間

たった7日



あまりにも短すぎた

私の手を握ってくれている奏汰くんの手が震えている。

ごめんね……奏汰くん



私も、もう少しくらい生きたかったんだけど…な