その日から毎日、僕は咲楽ちゃんの所へ通い続けた。
少しでも咲楽ちゃんの助けになれたら…
その一心だった。
「咲楽ちゃん、おはよう」
僕の毎日は、こうやって咲楽ちゃんを起こす所から始まる。
僕が咲楽ちゃんの名前を呼ぶと、咲楽ちゃんはゆっくりと瞼を開ける。
それから、僕はもう一度名前を呼ぶ。
「おはよう、咲楽ちゃん」
すると、咲楽ちゃんは僕がいることを確信して、僕がいつも座るほうを向いて、少し微笑む。
「おは…よ……奏汰くん」
「今日の調子はどう?よく眠れた?」
問診…じゃないけど、調子を聞いて、僕はそれをあとで看護師さんに伝える。
「…………夜、少し…、何回……か……………目、覚め……ちゃった……」
「そっか、そっか。いつもより辛いところとか痛いところとかはある?」
「……んー、ちょっと…息…………苦しい……かも…」
「そっか。じゃあ、今日は無理に喋らない方がいいか…」
そう軽く自分にも咲楽ちゃんにも言い聞かせるように言ってから、咲楽ちゃんの頭を撫でる。
「じゃあ、今日も頑張ろうね。……薬、辛いかもしれないけど、少しずつ良くしていったら病室戻れるから。」
「うん。…………がん……ばるね…」
そう言って微笑む咲楽ちゃんの頭をまた撫でる。
すると、咲楽ちゃんは少し照れたように、でも嬉しそうに笑ってくれる。
この笑顔が見れると、安心する。
体調が悪い時は、この笑顔も見れないから。
早く、良くなってね。
早く、病室戻ろうね。
早く、病気治して、一緒にお出かけしようね。
そんな願いを込めて、いつも泣きそうになりながら、咲楽ちゃんの頭を撫でる。
お願いだから、咲楽ちゃんを助けてください…神様。
少しでも咲楽ちゃんの助けになれたら…
その一心だった。
「咲楽ちゃん、おはよう」
僕の毎日は、こうやって咲楽ちゃんを起こす所から始まる。
僕が咲楽ちゃんの名前を呼ぶと、咲楽ちゃんはゆっくりと瞼を開ける。
それから、僕はもう一度名前を呼ぶ。
「おはよう、咲楽ちゃん」
すると、咲楽ちゃんは僕がいることを確信して、僕がいつも座るほうを向いて、少し微笑む。
「おは…よ……奏汰くん」
「今日の調子はどう?よく眠れた?」
問診…じゃないけど、調子を聞いて、僕はそれをあとで看護師さんに伝える。
「…………夜、少し…、何回……か……………目、覚め……ちゃった……」
「そっか、そっか。いつもより辛いところとか痛いところとかはある?」
「……んー、ちょっと…息…………苦しい……かも…」
「そっか。じゃあ、今日は無理に喋らない方がいいか…」
そう軽く自分にも咲楽ちゃんにも言い聞かせるように言ってから、咲楽ちゃんの頭を撫でる。
「じゃあ、今日も頑張ろうね。……薬、辛いかもしれないけど、少しずつ良くしていったら病室戻れるから。」
「うん。…………がん……ばるね…」
そう言って微笑む咲楽ちゃんの頭をまた撫でる。
すると、咲楽ちゃんは少し照れたように、でも嬉しそうに笑ってくれる。
この笑顔が見れると、安心する。
体調が悪い時は、この笑顔も見れないから。
早く、良くなってね。
早く、病室戻ろうね。
早く、病気治して、一緒にお出かけしようね。
そんな願いを込めて、いつも泣きそうになりながら、咲楽ちゃんの頭を撫でる。
お願いだから、咲楽ちゃんを助けてください…神様。