みんなから離れたとこにベンチがあった。 そこに座った。 「心羽。久しぶり」 懐かしの瞬の声だ。 「久しぶりだね。瞬」 会話するのは1年ぶりくらい。 「俺が心羽と同じ高校だなんて知らなかっただろ?」 「うん。」 瞬がまさか同じ学校にいたとは全然思いもしなかった。 別れてからは一切会話をしてなかったから。 「なあ、心羽。もしさ、俺がやり直したいって言ったらどうする?」 「え?」