駅に着き、自転車を停めると再び夏目が俺の腕にその体を寄せてきた。 「おい!マジで勘弁してくれよ!」 「走って逃げられたら私追いつけないもん。」 「カップルじゃないんだぞ・・。」 「悪い気はしないでしょ?」 「お前な・・。」 端から見たら熱々の高校生カップルに見えたかもしれない。 周りから冷ややかな視線を感じたような気もするが、改札を通って電車に乗る。