「はい・・・って

!!!!!」



玄関を開けると、全く想像もしていなかった人物が立っていた。



「・・・何驚いてるのよ。」



夏目チカ・・・。


玄関の先で少しムスっとした表情で夏目が俺を待ち受けていた。

嘘だろ。何でだよ。




「夏目・・・なんで?」


「高原君に家の場所聞いたの。」


「・・・・なに怒ってるんだよ。」


「怒ってない。」


「部活はどうしたんだ?」


そう尋ねると、夏目は鞄から紙切れを2枚出した。


「今日の日本代表の試合。
監督からチケット2枚貰ったんだ。

これで代表レベルのプレー勉強してこいって。

だから今日は練習も早めに上がらせてもらったの。」




まさか・・・・。




「河原君、付き合ってよ。
いいでしょ?」


「・・・ダメだ。」


「行きたくないの?」


「・・・・・・・・・・
・・・行きたくない。」