教室に着くと、長田が俺の席に近づいてきた。 「なんだよ?トイレ?」 「たまには教室でいいだろう。 河原君。僕はこれから修行に励み、父上や母上のような立派な霊能力者になる。 そして、いつかちゃんと君の力になってみせるよ。」 「ああ。ありがとう。頑張れよ。」 しばらくするとチカも登校してきた。 ・・・バレンタインの時以来だな。 目が合って手を振ると、笑顔で振り返してくれた。 ・・良かった。