第24話 最後の日 前編











年が明け、3学期に入るともうクラスが全員揃うことはほとんど無くなっていた。


自由登校になるのは2月からだけど、

専門学校の入試があったり、予備校で最後の追い込みをかけたり、

みんなそれぞれの進路に向けて頑張っている。









「おめでとー!」

「おめでとう。」

「キャー!良かったね!」

「ありがとー!」




チカが呼び出されていた職員室から教室に帰ってくると、みんなから祝福を受けていた。


先週東京で受けてきた専門学校の合格発表があったみたいだ。



絶対に大丈夫だと思っていたけど嬉しいな。


俺もあの輪の中に加わってすぐにでも「おめでとう」って伝えたいけど・・

そんな気持ちを押し殺して、机に突っ伏し寝たふりを続ける。