あれ?

プリンとプリンの間に紙が挟まってあることに気付いた。


メッセージカード・・?


中を開くと、サッカーゴールにボールが入っている下手くそな絵と、“スランプ脱出!”と下手くそな文字が書かれてあった。



多分、午前中にあった試合でゴールでも決めたんだな。




就職セミナーで1日中頭を使っていたので、早速糖分補給だな。

プリンに手を伸ばしソファに座る。





“ピッ”


・・・・ん?


何か音がした。


ソファに置いてあるクッションをめくる。


「あ!!!!」


「どうしたんだい?」


「・・・プリンおいしいよ。」


「そうかい。私も後で頂こうかね。」




ボイスレコーダー!!
こんな所にあったのか!



母ちゃんに見つからないようにそっとポケットに忍ばせる。



そうか・・・多分、この前あの黒い悪魔と激闘を繰り広げた時にここに紛れ込んだんだな・・。



完全に諦めていたけど、とにかく見つかって良かった。


プリンを食べ終わると、自分の部屋へと戻る。