母ちゃんは俺に任せて一安心したのか洗い物を再開する。
さてと・・・。
床にしゃがみ込み、ソファの下や家具の下を入念に見て回る。
・・・・・・・いた。
スプレーを吹きかけると、もの凄い速さで逃げ回る。
その姿を見失わないよう頭を床につけ、目で追いながらスプレーをかけ続ける。
・・・・・・・よし。
ソファの下でついに力尽きたようだ。
「母ちゃん、やっつけたよ。」
「ありがとうね。」
結構奥のほうで息絶えたな。
ソファの下に手を伸ばしてようやく確保する。
「成仏してくれよ。」
ティッシュでくるむとそう告げてゴミ箱に入れた。



