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時間にしたらコンマ数秒だったかもしれない・・・。


俺の脳裏に、さっきまで楽しそうに小西君と喋っていたミサキの笑顔と、

・・・・・死神さんの顔が浮かんだ。


死神さんは口パクで俺に何かを伝えようとしている。



・・・・いや・・・

多分、死神さんのせいにしようとして、勝手に死神さんの顔を思い浮かべただけかもしれない。


・・・これは・・・俺の責任、俺の意思だ・・・・






・・なるべく冷たく・・ミサキに視線を送る。



「な、なに?」


「昨日、俺がチカに帰りの挨拶しただけで不機嫌になったくせに、自分は良いんだ?」



・・なるべく冷たく・・ミサキに言い放つ。




「・・ど、どうしたの?」


「別に。」





それからは一切口を開かなかった。


少し時間を潰してから、席を立ち1人で帰る。