“ガラガラ”

しばらくすると、唇にガーゼをつけた後藤が入ってきた。


手当も済んだようだな。

まぁ後藤が誤解を解いてくれるだろ。


“あの時は気が動転して思わず「はい」って答えちゃった”
っていうことにしておこう。




「後藤、大丈夫か?」

武田先生が後藤に座るよう促す。


「はい大丈夫です。」

俺の隣に腰掛けた。