「あのね・・ハヤタ君に渡すチョコなんだけど・・自分で作ったんだ。」


「わざわざ手作りにしてくれたんだ。
ありがとうね。」


「私、普段あんまり料理とかしなくて・・その・・

・・チョコ作りもなかなかうまくいかなくて・・結局朝までに間に合わなかったんだ・・。」


「ひょっとして徹夜してくれたの?」


「ごめんね学校で渡せなくて・・。
今ウチの冷蔵庫の中に入ってるの。」






“家に来て”と言われて正直焦ったがそういう事情だったのか。


俺のためにホント申し訳ないな・・。




「俺がお邪魔してお父さんとかお母さんびっくりしないかな?」


「大丈夫だよ。
今日は2人とも仕事が遅いって言ってたから今の時間は誰もいないと思う。」




それは助かった・・。


ミサキの両親を見てしまったら余計に俺の胸が苦しくなってしまう。