夏目を振り切った俺は図書室へ向かう。 放課後は毎日図書室で勉強をしていた。 本なんて全く読まないから中学の時には2~3回しか足を踏み入れたことのない学校の図書室。 ここは今の俺にとっては天国だ。 “静かにすること” という絶対的なルールがあるから、基本誰かと会話をするということがない。 家で勉強していてもついテレビに夢中になってしまうから、集中できるという意味でも一石二鳥だ。