「それにしても・・山岸も重本の事好きだったんだな。」


「重本君、毎日学校の花壇にお水やってるでしょ?

台風が来た時は人知れずびしょびしょになりながら、一生懸命植木鉢を校舎に避難させてたりもしてさ。

“そういうの見てるうちに段々惹かれていった”って言ってたよ。」


「へ~そうだったんだ。
ていうか、チカは山岸と仲良いんだな。」


「うん。同じ進路だから仲良くなったんだ。」


「チカは卒業したらどうするの?」


「看護の専門学校に入りたいと思ってるの。
私、将来看護師になるのが夢なんだ。」


「・・・チカなら良い看護師になりそうだな・・。」


「ありがと!お世辞でも嬉しいよ。」




看護師か。

マネジャーとして部員の為に一生懸命尽くすチカらしいな・・。