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その日の夜。
部屋に戻ると、先に戻っていた重本がベッドに大の字で横になっていた。
「あ~~苦しい。」
「河原君、夜ご飯あまり食べてなかったけど体の調子でも悪いの?」
「ぜ、絶好調だ。」
まさかミサキがあんなに小食だとは思わなかった。
確かに、前にパスタ屋に一緒に行ったときも一番小さいサイズを注文していたけど。
・・・苦しい。
「重本、トイレしばらく借りるから、早いところシャワー浴びてこいよ。」
「あ、さっき浴びたから大丈夫だよ。」
「準備はばっちりだな。」
「う、うん。」
「お前、汗かきすぎ。」
「き、緊張してきて・・。」
重本はベッドに寝転びながらずっと天井を見つめていた。
イメージトレーニングでもしてるのかな。



