2日目、市内散策は事前にミサキとどこに行くか決めていたので、予定通り色々な場所を巡る。




「あ、あそこだよ。」


ミサキが指さす先に神社が見えた。
この子が一番行きたがっていた場所だ。



「縁結び、恋愛成就か。」


有名な観光スポットだけあり、
女性客やカップルがたくさん来ている。





「手を繋いで鳥居をくぐって、出るときもちゃんと手を繋ぐんだったよね?」


「うん。あ、ハヤタ君・・大丈夫かな・・。」



うちの制服を来たやつらも何組か来ていたのでミサキが少し躊躇する。




「・・・・」
何も答えずミサキの右手を握った。



「・・・・・」


「倒れちゃダメだよ。」


「・・う、うん大丈夫。」



びっくりして一瞬気を失いそうになったミサキを何とか寸前の所で止める。