「だったらさ、また海にでも行かない?」 「え!?」 「あ、嫌だった?」 「嫌じゃないです、行きたいです!」 ミサキが敬語を使うときは、めちゃくちゃ焦っている時と、多分嬉しい以上の感情が出た時だ。 最近だんだん分かってきた。 「今から行ってもめちゃくちゃ暑いし、人もいっぱいだろうから、夜までここで待ってようか。ここからなら海も近いし。」 「ま・・また花・・」 「ちょっと待った。 また花火でもしようか。」 「うん!」