「電車でどっか行く感じ?」


「うん。先月オープンしたビルがあるんだけど、ずっとハヤタ君と行きたいって思ってたんだ。」


「へ~。」



30分ほど電車に揺られ、最寄り駅に着くと、明らかに人が増えた。


やっぱりここの駅はいつも人が多いな。


「駅のすぐ前にあるんだ。」

ミサキがちょっとテンション上がってる。


遅刻した事に対するダメージは癒えてるようで良かった。




「ミサキ早いよ。」


「あ、ご、ごめん。」


改札を出たところで手をつなぐ。



「はぐれたらめんどくさいしね。」


「うん。」