もうそろそろ心が折れると思ったところでギリギリ公衆トイレに辿り着いた。



自転車を隅に停め、個室に飛び込む。


「セーーーーーーーーフ!!」


人はトイレを我慢している時が一番情けない顔をすると思う。


その分、その我慢を乗り切った時の、

今の俺の顔はとてもすがすがしい表情を浮かべていることだろう。








しばらく個室にこもり、そろそろ出ようとしていた時だった。



「腹減った~!!」

「それで彼女がよ~。」

「ウハハハ。」



外が騒がしくなる。


恐らく、サッカー部の連中が帰宅の途につき、トイレの前を通っているんだろう。


・・今出て行ったら、鉢合わせしてしまう。



もうしばらく、ここにいよう。