この時間ならヨーコ叔母さんも東京に帰っ・・・


ギュルルルルル



それは明らかに俺の腹から聞こえた。


ギュルルルルル ギュルルルルル


音と共に、頭の中で昨夜飲んだ賞味期限切れの牛乳が浮かんでくる。



「やばい・・・トイレ・・」


今まで何ともなかったから油断していた・・。



一度“腹が痛い”と認識した俺の体はとめどもなく痛みを感じさせてくる。



確か・・・途中に公衆トイレがあったはずだ・・・。


幸い帰りは下り坂一本道。
足を動かさなくても重力に従い、自転車は進む。