「あ~~生き返る。」

冷え切った体を少し温度を高めにしたお湯が包む。



ブレザーはあとでドライヤーかけて乾かさないと。


鞄もだな。

さすがに中身にまで染みこんでいることはないと思うけど。







風呂から上がるとちょうど母ちゃんもパート先から帰宅したところだった。


「ハヤタ、玄関に置いてある鞄すごい濡れてるけどカッパはどうしたんだい?」


「男の友達に貸した。」


「あんたもお人好しねぇ。
チャック開いてたけど中大丈夫だったかい?」



「・・・・・は?」


チャック開いてた???

・・・まさか!!