あたしと、秋夜が初めて出会ったあの時。

あたしが体調壊したあの日に、秋夜が家に来てくれた。

「羅夢、大丈夫?」

「うん、まぁまぁ大丈夫」

秋夜が、本当に家に来てくれたのはびっくりした。

あたしが行ってる、本命店の担当はそこまでは
無かった。

ううん。

今まで、行ってたお店の担当はそこまでは無かった。

初めての経験だった。

「今日ちょっと体調いいから、お店…行くよ」

「まじか!じゃ同伴しよ」

「うん」

ここから、あたしの人生を変えた瞬間。

「彼氏彼女設定で行こ!面白いやろ」

(何故に?まじか…ありえない)

あたしは、心の中で叫んだ。

けど、答えはyes。

あたしにしたら、珍しい答え。

何でって、3回もブチってるから。

なにげに申しわけなくて、いいかなって。